
Nikon FM3A
お久しブリーフ、atushiです
ちょいとブログを一休み、いや仕事以外の事柄すべてを一休みしてました
パソコンやスマホでずっと調べものをしていたんですよね
と、言うのも車を買い替える事になりましてね
これに時間を割いていたと
僕は車にこれと言って拘りも無く、走れば何でもいい
金銭面に余裕があるなら別だけど車にお金をかけるなら趣味ややりたい事にお金を回したい派
でもかっこいい車を見るとやっぱりかっこいいなあと思う中途半端なタイプ
多分、車を買う上でどの車にするのかを決めるのに時間がかかる面倒なタイプなんじゃないかな
と、まあ色んな事柄を一休みして考え抜いた末に
理想の車(収入的に厳しい大きな四駆)
乗りたい車(維持費が多少かかっても個性のある古い車)
超現実的な車(安く、とにかく安く)
そのどれでもなく普通の現実的な車に決まりそうです
とは言っても高い買物である事に変わりは無く
これから百戦錬磨の営業マンとやり合うのかと思うと面倒くさいなあ
1円でも安くする事に喜びを感じる値引き狂の人がいたら付いて来てくれません?(笑)
と、まあ冒頭から長くなりましたが巨樹紀行
moreに続きます、長くなるのでお時間ある時にでもmoreへどうぞー
前回載せた巨樹紀行、紀行というタイトルを付けてるくせに車で30分程度の場所とは
ずいぶん拍子抜けされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
せっかくの盆休みという大型連休に巨樹1本で済ますはずは無いでしょう。
看板に、いやブログタイトルに偽りなし。
とは言え朝から行動に移すつもりが起きたのが昼前、行動に移したのが昼。
時間的に厳しいかなと思いつつもそこは大型連休。
迷わず行けよ、行けば分かるさの精神。
元々ガチガチに予定を立てた訳でもなく急に思い立った訳ですからね。
前回載せた巨樹紀行もこれから目指す場所も下調べはたいしてしていない。
一人なのでこの辺りは適当でいいんだよね。
妙見社の大イチョウから僅か数分、徳地ICから中国道にイン。
東方向へ、目指すは島根県。
せっかくの9日間もある盆休み。
県内よりはと島根県で一番という巨樹へ。
比較的瀬戸内沿いを走る山陽道に比べ圧倒的に通行量の少ない中国道。
お盆だというのに走ってる車は僕ぐらい。
対向車もぽつりぽつり。
と、言えばなんとも快適なドライブを想像されるかもしれません。
が、元々は山陰、山陽どちらからも利用出来るように中国山地を横断する形で造られた中国道。
高速道路だってのにアップダウンが激しくカーブも多い。
車の方も予想以上にガソリンが削られたけど
真夏の暑さと相まって運転者も体力をずいぶんと削られてPAで小休憩。
腰痛持ちに坂道は堪えるわ~。
この辺り新しい車にする事で多少なりとも軽減されればと新車に期待をしております。

そしてやって来たのは大井谷棚田。
一枚目の写真は集落への入り口ね。
場所的には島根県だけど山口県寄り。
ちょいとこの棚田を見てみたくて巨樹の前に寄り道。
なんでも600年もの歴史を誇る棚田だそう。
集落の手前にある駐車場から登れる展望台からの眺め。
いやぁすごい、機械の無かった大昔に人の手でこれほどりっぱな棚田を造り上げたとは。
きっと長い年月、先祖代々修理と補修を繰り返してきたのでしょう。
根気さえあれば人の手だけでこれだけの物が造れるのかと思うと、よし俺もがんばろうと思えてきます。
僕には根気がない事が問題だけど。
と、展望台に登る間に汗びっしょりとなり、妙見社の大イチョウの時と同じく
訳の分からない虫にたかられながらそんな事を思っていました。
集落の奥から棚田を見下ろしてみたいな、とも思っていました。
車で集落の奥にまで入ってくるのはご遠慮してもらいたい旨の立て看板があったから
行くとしたらここからあそこまで徒歩か・・・
さすがに真夏の暑さに奥の方まで歩いて行くのは厳しいなあ・・・諦めよ。

さて、それでは改めてお目当ての巨樹のマップをと・・・
あれ?思っていたよりも遠いぞ・・・
ここに来て寝坊したのが効いてきたな・・・
巨樹がすぐに見つかればいいけど見つからなければ・・・
うーん・・・よし、夏の日の長さと田舎故の通行量の少なさと信号の少なさに賭けてゴー。
いやぁ、移動距離と時間は事前に調べておいて尚且つ時間に余裕を持たす行動を心掛けたいものですね。
時間が・・・と思いつつも橋の上から釣り糸を垂らすご老人に思わず車を止めて
とりあえずカメラを向けてみる余裕はあったみたいですね僕。
麦わら帽子に肌着のような服、橋の入り口のチャリは恐らくおじいのチャリでしょう。
釣りキチと呼ばずにはいられないその風貌。
時間があればちゃんと写真を撮りたい程に絵にになっていたんだけどねえ。

おっと、立ち止まっている場合じゃないと車をさらに北上させておりますと
いつの間に隣の渓流が不思議な色をしているなあと。
トンネルの手前で左手に逸れる道があったのですかさずイン。
ちょうど立て看板があって大魚渓という景勝地とのこと。
知らない土地で予定も立てずに適当に走ってこの出会い。
こういうのが醍醐味でもあるよね。
そして目的地付近だと思われる辺りから景色を楽しむ運転から案内板を見落とさない運転にチェンジ。
金にならない史跡・遺跡というやつは大抵ちんまりとした見落としがちの案内板が立ってるだけだからね。
陽が傾き始めた今、ちんたら迷ってる暇はないんだよなあ。
と、思ったら案外すんなり発見して国道から案内板に従って別の道にイン。
とは言えこういうのはメイン道路からの案内板はあってもその後の分岐点には無いのがお決まりだよね。
五感をフルに働かせて分岐点で正解の道を選ばなければ!
我が五感よ、普段使っていないのはこういう時の為ではないか!
眠れる獅子達(細胞)よ、永き眠りから目を覚ますがよい!
と、思っていたら分岐点の度に案内板が立っていました。
さすが島根県一の巨樹!

あれ・・・かな?・・・あれだろうな・・・うん、きっとあれだ。
一度迷ってしまったら時間を大きく食ってしまいそうな田舎道を一切迷わずに到着。
最悪、到着は写真を撮るには少し厳しい暗さになるかと思っていたけど余裕だねこれは。
ありがとう案内板!ありがとう島根県の行政!ありがとう津和野町の行政!

駐車場も完備されていたのでそこにイン。
巨樹よりも先に気になったのが柵に囲まれた敷地に緑のお家・・・の中にヤギ。
ヤギじゃないか、おーい、おーいヤギ、おーい。
僕は手を振りながら何度も呼びかけてみましたがその度にドスン。
ドスン、ドスンとヤギが地面を踏む?蹴るの。
そこそこ距離が離れているのにドスンドスンとはっきり聞こえる程に蹴ってるの。
気難しいヤギだなあ。

なんだよまったくとヤギから振り返ってからお目当ての巨樹。
シルエットがかっこいいなとしばし見とれておりました。

と、思ったら右手には黒ヤギがいるじゃない。
おーい、おーいヤギ。
プヘェ!
・・・えー、ワタクシ唾を吐かれました。
もちろんごらんの通りの距離なので唾をかけられた訳じゃないですけどね。
なんでしょうかこの胸の痛みは。

あら~、隣には白ヤギがいるじゃない。
プヘェ!
・・・えー、ワタクシまだ何も言っていないのに唾を吐かれました。
胸が・・・胸が痛い・・・。
島根のヤギは人見知りなのかな。
恋人の近所に同じように空き地に柵を設けた形で飼われているヤギのモモちゃんは
近寄ってくれるしその辺の草をむしってあげたら食べてくれるっていうのに。
触ったらフギッ!つって怒るけどね、モモちゃん・・・。

さて肝心の巨樹をまずは正面から。

片方の狛犬は割れてしまってますね。

呼び名は大元神社跡のオオクスノキと言うらしく元々は神社があったのでしょうね。
調べてみると別の神社と合併した為にこの樹だけが残ったようです。
それにしてもこの説明板・・・文字がかすれてしまって読みにくくて読む気がしない。
細かい事は帰ってから改めてネットで調べましたよ。

巨木の周りをぐるりとまわって角度や構図など模索するもどう撮っていいのやら・・・。
とりあえず根元を一枚。
ネットで得た情報によると二本の合体木だそうで更にそこに若い木も合体して・・・
と、その辺りのことはよく分からないので多分あそこで合体して・・・それで合体木って言うんかな?と。

こちらのクスノキ、なんと言えばいいのか・・・美しい。
神秘的なものよりも美しさが際立っているように感じました。
樹齢450年らしくクスノキだとそれでも若い部類になるそうで
それ故に僕は神秘的なものよりも美しさを感じたのかもしれません。
クスノキは防虫剤に利用する樟脳の原材料になるそうで戦時中に伐採されそうになった事があったそうな。
それを地元住民が反対してこのオオクスノキを守ったと。
この木を切らせてなるものかと立ち上がった住民の気持ちも分かる気がします。


しっかし巨樹は相変わらずどう撮っていいのか分からない。
撮った写真を見ると僕はどうやら巨樹の根元がお気に入りのようですね。
この二枚なんか同じ場所で縦撮りと横撮りしてるもんなあ。
それにしても時間的に厳しいかなと心配したけど逆に日の傾きが影を生み出してなんともいい感じ。

巨樹の下でシートを広げてのんびりと寝そべってたい気持ちになりました。
樹というとパッと思いつくのが桜にイチョウにカエデ。
所謂季節を代表する樹ぐらいのものですが改めて樹というものに注目してみると
花と同じでそれぞれ違いがあっておもしろいものです。
樹には樹齢というものがあるので花とはまた違った面白味があるのかもしれませんね。



巨樹を思う存分楽しんでからの逆光&逆光&逆光。
そろそろ家路につこかと車を走らせましたがお目当ての巨樹には逢えたので
もう時間を気にしなくていい訳で僕は何度か車を止めてはその都度、景色を楽しんだりしてました。
うーん、田舎の景色に傾いた太陽。
懐かしくなるのは何故でしょうね。
子供の頃の事を思い出すのかな。

さて実は巨樹、もう一本ございます。
大元神社跡のオオクスノキの近く、と言うよりもただの帰り道。
国道へ出るまでの帰り道にもう1本巨樹があると。
ちょいと田舎道に路上駐車させて三渡八幡宮へイン。

お目当ての巨樹は神社裏手らしいので裏手に周ってみる。
ああ・・・うーん・・・森みたいになってるなあ・・・。
ああ、これだなとすぐに分かったんだけど周りの木々に囲まれて鬱蒼とした暗さ・・・。
まともに写真が撮れる明るさじゃないのは明白。
ファインダーを覗いてFM3A内臓の露出計の針を見てこりゃ無理だなと。
樹齢300年、樹高34mの三渡八幡宮のイチイガシは写真に撮れず。

それにしても田舎の神社にしては小さいながらも細部に至る造りが素晴らしいと思う本殿。
こいつぁ只者じゃねえぞと。
そちらもちょいと撮影には不向きな明るさだったのとその素晴らしさを上手く撮れそうになかったので撮影は断念。
調べてみると江戸時代にここいらの7つの八幡宮を統括するような神社だったようで
ああ、あの本殿の凝った彫刻はそれでかと納得した。
ついでに只者じゃねえぞと感じた自分をさすがだなと思った。

7つの八幡宮を統~なんて情報は帰ってから知った訳で
僕はなんとか灯篭の隙間に夕日を入れて撮りたいと中腰の無理な体勢になって
ももとふくらはぎをプルプルいわせながらこの写真を撮る事に四苦八苦してました。

一学年に一クラスしかないような田舎の中学生の男子と女子が
まだ好きだとか恋愛感情もよく分かってない男子と女子が
下校途中にいつもここで二人で少しおしゃべりして帰るのがいつの間にか決まり事になってる男子と女子が。
そんな男子と女子がいたら最高だなぁなんて妄想を少ししてみた。
家に帰り着くまでにここから2時間はかかるという現実から少しでも離れる為に。
島根県津和野町堤田
大元神社跡のオオクスノキ
樹高 31m
幹囲 12.5m
樹齢 450年
2016.8
そうそう、新車購入ということになりそうで憧れのライカは憧れのままに終わる事になるということも
合わせてお知らせしときます。
では。