
HASSELBLAD 500C/M
米屋の前を通りがかると、よかったら二階を見て行ってくださいと声をかけられた
二階に何があるんだろね、と行ってみるとリフォーム中だった
そこにいたのは歳は僕とほぼ同じくらいか少し上くらいか
筋骨隆々の黒く日焼けをした、いい貌をした大工がいて少しお話させてもらった
こういう古い建物のリフォームって予定通り行かないものですか?
ああ、じゃあ当初の予算をオーバーする事もあるんです?と色々と質問を投げかけてると
もしかして古民家に住もうと思ってる?と聞かれたので
いいなとは思うけど住むのは無理かなと答えた
古民家は相当の覚悟がないと住まない方がいいとの事
それっぽいお店に行って、いいなぁと思うくらいにしといた方がいいとの事
なんだったかな?この久しぶりに感じるこの感じはなんだったっけ?と
僕は大工と話してる最中にずっと考えていた
ああそうか、会話中に感じたあの感覚は久しぶりに自分の仕事に誇りと自信を持っている人と出会ったからか
と、気づいたのは大工と別れ、隣のたこ焼き屋でたこ焼きを頬ぼっていた時だった