3月の呉徒然④

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Nikon FM3A

無事にトイレを済ませた僕らは再び目的地へと舞い戻ってまいりました

一見、物置?車庫?のように見えるあの穴はなんだ?

近づいてみると説明書きには昔の防空壕で空襲から多くの命を救ったと

軍港であった呉は何度か空襲に襲われたと

戦争の遺構も現在は錆びた自転車やなんだかよく分からない物が入っており最早ただの物置のようでもありました

説明書きが無ければただの物置としか思わなかったことでしょう

戦争の遺構なんてものは美化するでもなく悲惨さをこれでもかと強調するでもなく

ただただこうして町中に静かに溶け込んでいる方が色々と考えさせられる気がしましたね


moreで呉写真を
今回は本当に長いです
お時間あるときにでもどうぞー











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どうやら防空壕跡のすぐ横にある階段が僕の目当ての場所への入り口でした。

うへー、ここを登るのか・・・




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ここはいっちょ景気づけとばかりに恋人とお互いを撮り合いしてみました。
恋人の後ろに並ぶ自転車達はたぶんこの上に住む住民の方達のなんだろうなあ。




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こちら両城の200階段と呼ばれる場所。




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スカートの中、覗き放題やな!パンツ見放題!とか言った記憶がありますね。

恋人は、飲んで帰ったら転げ落ちるね。とか言ってた記憶がありますね。

ああ・・・もう少し知的な会話を楽しめるカップルでありたい。。




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絶景かなぜっけ・・・あっ写真が違った。

まあ、これもある意味絶景。




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呉は軍港として栄え、人口が急速に増加したとの記述を目にしたんですけど
そのような背景がこの山の急斜面の住宅密集地を形成したのでしょうかね。

それにしてもこの景色は素晴らしい。
記憶に残る景色でした。
写真が斜めってしまったのが残念でならない。




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あちこちに階段がある為、うっかりしてると道を間違えたりしました。
道だと思って進んでたら民家の入り口だったみたいなね。
階段を登るか降りるかしてまた戻らなきゃいけないみたいなね。




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何気に今回の呉写真で僕が一番気に入ってる一枚。

足がパンパンになるかと思ってたけど案外楽に登れたなあ。
ただ、古い階段なので幅は狭いです。
かかとがつねに宙に浮いてる状態。
もし行かれる方がいたら自己責任、転げ落ちないように気をつけてください。

とある路地の民家の前で門の隙間からかわいらしいワンちゃん。

「かわいいねえ、ちょっと写真撮らしてねえ」と言いつつカメラを構えます。
ちなみに僕は動物を撮る時は必ず話しかけながら撮ります。一人でいる時も。

「大人しいねえ、いい子やねえ」なんて言いつつピントを合わせ、シャッターを切ったその刹那!




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大人しかった犬は突然狂ったように吠えまくり。
うへーだかうわーだか情けない声をあげた気がします。
ええっ?なんで?

しゃがんだまま呆然とする僕の後ろから
「あらー、今日は大丈夫だと思ったのにねえ」と声が。

振り返ってみるとお母さんと3歳くらいの女の子。
女の子はお母さんの足にしがみつきながら「怖い怖い」を連呼。
犬はまるで親の仇とばかりに吠え続けている。

なんなんだ?
これは一体なんなんだ?
僕はただ可愛らしい犬の写真を撮りたかっただけなのになんなんだこれは。

「お母さーん!お母さーん!」と別のところからも声が。
見てみると細い路地で5m後ろくらいに小学校1年生くらいの女の子。
お姉ちゃんだろうか、このお姉ちゃんはどうやらそれ以上は近づけない様子。

犬は相変わらず狂ったように吠え続け、二人の子は母の名を叫び続ける。
さっきまでの平和な一時が一転、阿鼻叫喚の地獄絵図。

僕はただ犬の写真を撮りたかっただけだというのに・・・

「お母さーん!お母さーん!」

10m後ろくらいでしょうか。
小学校3年生くらいの、おそらく一番上のお姉ちゃんも母の名を叫ぶ。

まだいたのか!?

「お母さーん!もうこっちから行こうって!お母さん!」と最早キレ気味。
おそらく遠回りになるであろう更に上に上る階段の道を指さして叫ぶ一番上のお姉ちゃん。
「今日は行けると思ったんだけどなあ」とのん気なお母さん。

いや、もう行ってあげてください。
そして抱きしめてあげてください。

時間にして数分だったでしょうか。
その間、僕と恋人はただただ呆然。
一言も発してない。

最後まで「大丈夫だと思ったんだけどなあ」と首をかしげる母と安堵した子の去り行く姿。
「一番上のお姉ちゃんが一番びびりだったね」と恋人の声にようやく僕は我に帰れました。

いやいや、恋人よそれは違う。そんな単純な話じゃないんだ。
いいかい、一番上のお姉ちゃんはまだ自分が一人だった頃
もしくは二番目のお姉ちゃんがまだ赤ちゃんだった頃から吠えられ続けてるんだ。
だから一番恐怖心を植えつけられてるんだよ。
末っ子の子はなんだかんだ二人もお姉ちゃんがいるからまだ余裕があるって話さ。

と、僕の妄想話を披露した後に振り返るといつの間にか大人しくなっていた犬は
どこか誇らしげでもあり満足げでもありました。

子供にだけ吠えるんだな。
悪い子だ。

今回の呉で一番記憶に残った出来事でした。
これから先、僕が何歳まで生きようとこれを越える出来事に出会える自信は僕には無い。




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階段を登ったり降りたり登ったり降りたりをくり返しぐるりと回って下界へと降りて来ました。

いやいや、満足。大満足。

呉はまだ道がよく分からないからとりあえず駅に一反戻ろうか。
駅まで戻ればなんとなく道分かるから。




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迷路のような階段の町を歩いたからなのか
夢のような出来事に出会えたからなのかは分かりませんが
しばらく歩いて駅に戻る道ではなく見当違いの方向に来ていることに気づきました。




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呉は思ってたよりもずっと奥が深い。


続きます。
では。

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Comment

kaori | URL | 2015.09.03 13:29 | Edit
こんにちは。
先日は、私のブログに言葉を残してくださって、
ありがとうございました。
随分前から、この「なごみ日和」が好きで好きで、
更新されるたびに、いつも拝見しています。
atushiさんの写真の醸し出す空気が好きで見に来ていたのですが、
この語りにはまってしまい・・・。笑
恋人さんとの掛け合いもとても素敵。
コメントなしで、見てるだけですみません。
それでも(?)、どうぞよろしくお願いいたします。
くっく | URL | 2015.09.03 18:18 | Edit
坂のある町魅かれますよね~
やはり昭和の時代の繁栄の証拠なんでしょうか?

↓の返事
市営のあたりはあまり人通りもなくそんなに怖くはなかったです。
あのあたりから坂を上がったあたりがもっともっと細くなって
入り組んでいて・・・ちょっと写真撮るときドキドキでしたが、
商店をやっていらっしゃる方は気さくにお話してくださって当時の様子とか聞いて楽しかったですよ。
海側の方がちょっと怪しいお店とか多くて、怖かったです。
Hirotaka | URL | 2015.09.04 00:18
こんばんは。
すごいすごい、坂のある町って大好きです!
軍港のイメージはあっても坂のイメージは無かったです。

呉ってシンコンリョコウで行きましたけど、大和ミュージアム以外はスルーでした。。
こんな場所があるならもうちょっと回るんだったな、と少し反省。

子供の頃から犬にはよく吠えられるので、この女の子の気持ちは分かるなあ。。
狛 | URL | 2015.09.05 13:07 | Edit
呉の斜面住宅地はダンジョン的な魅力でいっぱいですよね。素敵。
第六潜水艇記念碑のところじゃないですか?
もっと向こう側かな。
お年寄りには酷ってレベルの話じゃないでしょうが、こういうところにもちゃんと宅急便が届くんですから、すごいなあと思いました。
atushi | URL | 2015.09.06 11:58
>kaoriさん

こちらこそコメントありがとうございます。

僕もご近所を撮られる事が多いkaoriさんに興味を持たせていただいていたのですが
先日のkaoriさんの記事で、なるほど、そういう理由だったのかと。

好きで好きでなんてありがとうございます。
ただ、僕がブログ始める前に思い描いていた理想は
『写真のみのシンプルなブログ』だったのはここだけの話。
気づけばこんなことになってしまいました(笑)

遊びに来ていただけるだけで十分ですよ。
こちらこそよろしくお願いします。
atushi | URL | 2015.09.06 12:03
>くっくさん

こちらは坂と言うよりも階段。
階段しかないような町でびっくりしました。
やはりこう、いずれ消え行くであろう街並みに惹かれてしまいますね。

某市はシーのモールがある辺りしか知らないのですがあの辺りは大丈夫そうなんですね。
なんとなく危ない場所がありそうだというイメージで敬遠していたので。
これは次回そっち方面に行く時があれば是非寄らねば!!

情報ありがとうございます。
atushi | URL | 2015.09.06 12:09
>Hirotakaさん

こちらは坂と言うよりも階段、階段の町でびっくりしました。
時間の都合で少ししか探索出来ませんでしたが探索し甲斐のある町だと思います。
さすがに足がパンパンになるでしょうけど(笑)

僕も事前に呉を調べたら大和ミュージアムばかり出てきましたね。
僕はまだ大和ミュージアムには入ってないのでそれが少し残念です。

新婚旅行で行かれたとはいいですね。
ただの旅とはまた違った思い出が残りそうですね。


>子供の頃から犬にはよく吠えられるので、この女の子の気持ちは分かるなあ。。
ああ、だからHirotakaさんは猫派なんですね(笑)納得。
atushi | URL | 2015.09.06 12:24
>狛さん

てっきり両城の200階段なる物の所だけなのかと思っていましたが
まさかの階段だらけ、しかも意外と広い、でしたね。

第六潜水艇記念碑?
調べてみたらおそらく僕がいた場所の反対側。
僕が階段から撮った向こう側の景色にあるようですね。
それにしても第六潜水艇記念碑なるものが我が県、岩国にもあるとは知らなんだ。

耐震性の問題からか『危険』という看板を所々で見かけたのですが
いつまでも残ってて欲しい景色だと思いました。
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